こんにちは。営業シナリオライターの片岡隆太です。CIMG5312
ようやく会社案内のシナリオが完成しました~!!

ネガフィルムを現像に出したときの、
「ちゃんと撮れてるかなっ?」
「綺麗に写ってるかなっ?」
という、 わくわく感プラスちょっと不安みたいな感覚で待つこと1週間。
現像した写真が「奇跡の1枚」だったとき、
「やった~」と心躍った経験は誰でもあるはず。
そんな大満足の仕上がりとなりました。
「見てほしい」と僕の心も躍っております。

 

 

 

いつも僕の心を整理し表現をサポートしてくれる 悟 http://satorutokito.com/profile.html
細部までのヒアリングで、五感すべてを引き出してデザインをしてくれた 拓真 http://takma.jp/

本当にありがとう。プロ中のプロに支えられている喜びは、
完成物のそれに十分に浸った後、じわ~~っとやってくるものです。
これからのいいチームでいてくださいね。

たくさんの出会いがあり、たくさんの人の手に渡るように頑張ります。。。

さて、「会社案内を作ろう。」と思ったのが4ヶ月前。
書きたいことも、構成も、しっかり固まっていたにも関わらず、なぜこんなに時間がかかったのか?
今日は、このことについて書きたいと思います。
日頃から、営業トーク・自己紹介チラシ・営業ツールなど、想いをこめなければ成立しないものと
関わってきて、最も大切にしていることかもしれません。

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会社案内やホームページは、あるほうがベターだと思います。
内容、価格、グレード、お客さまの声など、視覚に訴えることは非常に重要だからです。

しかし、デザインや紙質などの見た目だけを重視し、「時間もないし、内容は適当に書いといて」
というような、 業者丸投げのインスタントなものが、 効果的であるとはいえません。
また、上司からの命によって「作らされた」自己紹介チラシは、
時にその中身のなさゆえ、悲劇的とすら感じることも少なくありません。
これらのツールは、せっかく作ったとしても お客さまに対して、
「仏作って魂入れず」をアピールするような、逆効果のツールになってしまいます。
言うまでもなく、本末転倒です・・・。

とはいえ、いきなり「想いを込めればいいんだよ。」
などという、ポジティブなアプローチだけで解決するような簡単なものではないものです。
いったい、どうすればいいのでしょうか?

少し話が脱線してしまいますが、フィクションの世界でよく語られる、
「大きなウソは許されるが、小さなウソは許されない」
という言葉をご存知でしょうか?

先日テレビで見た、ある時代劇を例にお話することにします。
ドラマの題材は宮本武蔵です。
宮本武蔵と聞いて真っ先に思い出すものといえば、「巌流島の決闘」ですよね。
二刀流を生み出し60数度の決闘をして一度も負けたことがない剣豪武蔵。
相対するは、秘剣ツバメ返しの遣い手、佐々木小次郎。
そう、天下一の剣豪の座をかけた戦い。それが「巌流島の決闘」と言われています。
しかし、
この有名な話は、「史実ではない」というのが定説のようです。(もちろん定かではないですが)
もしこれが本当であれば、とてつもなく「大きなウソ」を題材にしているお話なのですが、
物語上は、なんら問題にはなりません。
むしろ、かっこいい武蔵が演出され、最高のクライマックスに繋がるのだから、
大歓迎といったところでしょうか。
そして、いざドラマがスタート。最初の感想といえば、何ともまぁ武蔵のかっこいいこと。
これも冷静に考えてみると、
「どんなにかっこいい武蔵なんだよ」という突っ込みを入れてしまうの 「中ぐらい」のウソ。
しかし誰かが演じるわけです。見た目のいい人が演じるほうが、胸躍る人も
多かろうということで、これも許される範囲としてみることができます。
こちらも歓迎の部類に入るでしょう。
続いて場面は変わり、最初の山場、武蔵逃亡の場面。結果として武蔵は捕らわれの身となってしまい、
巨木に吊るしあげられるですが・・・。
ここで、我慢できないシーンに出くわしたのです。

「木が作り物丸出しじゃないか・・・。」

面白いことに、視聴者や観客はこのような「小さなウソ」を許さないのです。

私も、この小さなウソを最後まで許すことができませんでした。
「脇役が豪華すぎるからよ。2人分のギャラを回せば何とかなるじゃん。」
「ブルーバックまるだしじゃないか・・・。」
「安物のコントみたい。」
「本物の木で、できないのだろうか?」
などなど、容赦ない突っ込みが入るし、物語のリアリティが一気にしぼんでしまったのです。

「大きなウソ」である、史実の事実性や宮本武蔵の超イケ面ぶりは
多少無理があっても文句を言う人は少ないでしょう。
でも、セットの描写、身に着けている物などに不自然な点があると、とたんに興醒めしてしまう・・・。
同じような例としては、
ある大河ドラマで、「画面が汚くて見る気になれない。」と言っていた県知事さんがいたり、
昔のハリウッド映画で、 黒縁めがねでカメラを首から掲げる奇妙な描写の日本人を見て 一気に萎えてしまう。
このような経験は誰にもあるはずです。

「物事の描写は、細部ほど手を抜けない」のです。

会社案内、ホームページ、自己紹介チラシなど、
自分を表現するためのツールにも 同じことが言えます。
丸投げのインスタントホームページの細部はどうなっているでしょうか?
心踊るような出来栄えに、はたしてなるのでしょうか?
自分が満足しないもので、お客さまは満足してくれるでしょうか?
面倒くさい細部を語らないと、リアリティーは生まれないし、
細部の描写に失敗してしまうと、「本来伝えたいこと」のリアリティーが総崩れになってしまうのです。

以上見てきたように、細部を時間をかけてどれだけ大切にできるかは、
自己表現のためのツールを制作する上で、最も重要なポイントのひとつと考えていいでしょう。

並べておけば勝手に売れる時代は、とうに終焉を迎えています。
ホームページ、自己紹介チラシ、営業トーク、会社案内、名刺など。
細部まで語れるツールを持っている。これこそ、これからの時代の必須ツールではないでしょうか?

2014.4.15 片岡 隆太

PS:会社案内シナリオ希望の方は、お問い合わせよりお願いいたします。