11月20日から21日、損害保険ジャパン日本興亜の芦花公園研修センターにて、
研修をさせていただきました。
全国からたくさんの方に集まっていただき、合計9時間の研修講師。
昨年の、6月にも同様の研修をさせていただきましたが、
今回もまた、大きな気付きをいただくきっかけをいただく時間となりました。
自信を持ってスタートラインにたち、最高のパフォーマンスをするために、
準備期間は重要なことは間違いありません。
通常のプログラムと違う内容ということや、
長時間ワークショップリーダーを務めるために、
今回は少し長い期間、準備を要することになりました。
「やりたい!」と思うことだけに、「プレッシャー」で、
「伝えたい!」と真剣であるがゆえに、「心配ごと」は大きく、
「ワンランク上のオファー」であることで、「失敗したらどうしよう」と逃げたくなる。
こんな尊い思いで、準備に費やすことができたことを、何よりも感謝しています。
思えば、22歳で安田生命に入社したあの若かった頃、
何も出来なかった時代に、プライドなのか、勢いなのか、見栄なのか、若さゆえなのか、
最大の要因は、今も何かは分かりませんが、
虚勢をはり、簡単に足払いをかけられ、あっさり転倒する僕の姿を思い出します。
今思えば、ごく〝自然〟なこの一連の流れに、仕事もプライベートも一喜一憂していました。
〝なんで認めてもらえないのだろう〟〝こんな仕事がしたいわけではない〟
なんて、偉そうなことを言ったところで、
半熟ものの「形無し」発言では、誰も相手にしてはくれません。
実際、「形」どころか、「何がやりたいのか?」すらなかったように思います。
まさに単なる「絵空事」です。
でも、真剣だったし、真面目でした。
傷つきながらも前を向き、絶望しつつも希望を探していたことも真実です。
そして、11月27日、来期はさらに、ワンランク上の準備を要するオファーをいただきました。
その帰り道、新宿駅西口の、看板の文字以外は当時と何も変わらない、目の前のビルで迎えた、
神聖な気持ちになることもなく、やる気を湧き起こすでもなく、思い入れも何もない・・・、
そんな気持ちで迎えた、入社式のことを思い出したのです。
あれからちょうど20年。
ようやく僕も「やりたいこと」や「できること」そして「お願いしていただけること」が増えてきて、
それでも「あなたの本当にやりたいことは、な~に?」と尋ねられても、
「輪郭ぐらいしか分からない」というのが本音です。
「明確に分かること」を期待する僕もいますし、
「分からないままでも別にいいやっ!」という僕もいます。
だから、僕のできることは、
「やりたい」
「真剣に伝えたい」
「ワンランク上を目指してみたい」
「何がしたいことなのか探してみたい」
「お願いしていただいたことに答えたい」
に対して、
尊い思いで準備をするだけです。
夕日に染まる思い出のビルを見ながら、ちょっと想像してみました。
ビルから出てくる20年前の僕は、今の僕を見て、何を思うだろう?
「20年間の準備で、お前か~、、、、、、でも、悪くはないよっ!」
皆さんは、いかがですか?
20年前の自分から、どんな言葉を語りかけられるでしょうか?
なつかしの風景を目の前にして、ゲーム感覚で楽しんでみてはいかがでしょうか?
僕は今日も、未来の僕に誇れるように、
目の前の準備を楽しみながらやるだけです。
2014.11.29 片岡 隆太