現在公開中の映画「ONE PIECE FILM Z ワンピースフィルムZ」を見ると、CIMG3315
単行本仕立ての冊子、「ONE PIECE 巻千”Z”」が特典でもらえる。

この千巻がいい。

作者である尾田栄一郎氏の
この作品に対しての世界観、
登場する人物のブランディングや想い、
が散りばめられている。

登場人物のブランディングは非常に繊細だ。
ここは赤で、青で、紫でなどの色の指定はもちろんのこと、
浅めの首元、パンツの折り返し、蝶ネクタイは無理などのデザインの詳細、
アクセサリーのデザイン、持ち物の大きさ・形、表情の設定など。
そして、何より数ページではあるが、作品のPLOTが現物で紹介されている。
これが僕にとっては、映画よりも面白かった。

ここまでやらないといけないのか。
作者にしかこの想いは表現できない!
他人に伝えるには、ここまでしないといけない!

ここまで細部にわたりこだわっていることは、
ONE PIECEファンとして、嬉しかった。

僕は、その人の想いを文章にし、
言葉として紡ぐためのお手伝いをしている。
営業トークだったり、自己紹介だったり、言葉そのものだったり、台本だったり。

形は違うが、その人のPLOTを製作するものとして、
たくさんの想いをブランディング化することは共通事項。

想いの深さを、等身大で表現する。自然体でかつ、魅力的に。
誇張をせずに、どんな人を呼び込みたいのかを明確に。
どれも非常に重要事項。

鈴木おさむさんでも、短時間で作者と一心同体になることは難しいなぁ。
でも、それが面白かったりもする。。
こんなふうに感じさせてくれた参考書。ONE PIECE「千巻」だった。

 

2012.1.30 片岡隆太